212 謡曲を投影でわかりやすく公演 葉山町観世流謡曲会

葉山町文化協会主催による第58回葉山町文化祭が10月16日~11月17日まで開催されている。
11月2日(土)、葉山町観世流謡曲会は、過去2回の公演をふまえて、一般の人に謡曲をわかりやすく聴いてもらうために、初めてプロジェクターを使って、舞台に謡本の歌詞を映し出す形で行った。

9月に、「地球環境・郷土愛をモチーフにしたSF舞台劇 奪還せよ!HT-1」をプロヂュースした金振博士に舞台監督をお願いした。

当初、謡本を頁ごとに写す予定でいたが、現代表記で書かれているサイトがあったので、それを使わしていただいた。
区切りが謡本の頁と異なるために、画面の頁めくりをする係をおいた。

いままでステージの中央に三間四方の能舞台をイメージし、バックに鏡板に代る松の絵の幕を下ろしていた。投影場所は、ステージのサイドの壁と考えていたが、観客が首を横に向けて聴くことになるので、スクリーンは正面左サイドに設置し、舞台はステージ右にずらした。能舞台であれば、橋がかりの位置に歌詞が映し出される形にした。また今回、曲の前に「あらすじ」の朗読を入れた。

鏡松がバックにきれいに見えるが、歌詞はわかりにくい昨年までの一般的な謡曲の舞台形式


観客の感想を聞くと、「あらすじ」の朗読で、曲のイメージが掴め、謡の歌詞がスクリーンに映し出されるので、内容が理解出来るようになったと言われホッとした。
お囃子を除いた謡と仕舞という能の一部を見て聴いていただくことによって、地域の人たちに少しでも伝統芸能を伝えられるように、今後も改善していきたい。(ろくさん)

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