私達が一色小学校の見守りを始めたのは、2012年5月に東京の勤務を卒業してからだ。自宅の私道を出ると、横断歩道があり、下山口方面から石川橋を渡ってくる子ども達や御用邸方面から一色橋を渡って、正門に向かって通学してくる子ども達の見守りをしている。
最初は、興味本位であったが、毎日、子どもたちを見ていると、一人一人が元気に、通学してくるか気になって、10年過ぎた。
子ども達は、体調や家庭の状況をランドセルといっしょに背負って来るので、いろいろな気分と表情で、元気に挨拶したり、しなかったり、ジャンケンを楽しみにする子など十人十色だ。
私たちも、一人一人の様子を見ながら、一律に大きな声で挨拶したりはしない。挨拶するときは、「おはよう!」とは言わない。必ず「おはようございます」と言っている。
時折、スーパーや通りでママに挨拶されたりすると、誰かと戸惑うが、その横に見たことがある子どもがいる。うれしい瞬間でもある。バスの中で、中学生に席を譲られたこともある。いつぞやの小学生が中学生になり、高校生になり、大人になっているのだ。
最近、正門前で、お友達の面倒を見るために、お友達が登校する車を待っている子がいる。声をかけると元気に「ハイッ!」と、気持ちのよい返事が返ってくる。考えると、そういう返事が出来なくなっている自分に気付いた。(ろくさん)
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