2024年11月18日、10~12時、福祉文化会館で、葉山町6校合同家庭教育フォーラム 葉山の未来のまちづくり~小中一貫校のはじまり、ワクワクの作り方~ が開催された。
一部の講演は、東京学芸大学教育インキュベーションセンター長の金子嘉宏教授から「未来の学校みんなで創ろう!」~町ぐるみで学校をシェアするSHAREスクールのすすめ という演題で話された。
教育を公平に行うには個別最適学習を行う必要がある。しかし学校は、子どもたちすべての興味には対応しにくい。年間70時間の総合的学習は、これに対応するが、放課後の時間を使って地域が支えて行く必要がある。
漁師の子どもに「二次方程式が必要か」と聞かれた。学びを手段化するのではなく、自己目的化することによって、おもしろく学ぶことが出来る。
「遊び」を基盤とした教育が必要で、鬼ごっこはコミュニケーション能力をつけるためにやっていない。「遊び」は、失敗、想定外がある、思い通りにならない。「遊び」から問題解決型の学びにする。
いま学校は立て替えの時期に来ている。「あそこに行けばおもしろい」場所に出来ないだろうか。未来の学校は、AIがあっても「好きに、挑む」場所になる。
二部のパネルディスカッション「葉山町の小中一貫校とは」の出席者は、稲垣教育長、金子教授、長谷川長柄小校長、森岡葉山中校長、津田PTA連絡協議会会長、フォーラム実行委員会幹事校・長柄小PTA清水さん。
長谷川校長の「誰一人取り残さない」
清水さんの「一貫校はまとめるという感じ、個別最適学習とは違うという印象」「具体的には断片的な印象、地域の人をどう掘り起こしていくかが課題」「主体的な学びがポイント。自分が見つけた問いを自分のものにする学び、親だったり、地域の人材バンクだったり居場所だったり広がっていくといい」
津田さん「二宮町は5校で一貫教育をやっている。葉山は一つでやっていけるのではないか」
森岡校長「小中の先生が話し合う空気が出てきた。地域の人たちとやっていいんだと思うようになった」
金子教授は、一貫校のメリットとして「ゆったり自分のペースで学べる。やりたいことを学べる」「子ども達も学ぶが、大人が学ぶ必要がある」
稲垣教育長は「失敗しても実験しよう。いままでの教育では、失敗は許されない。学びはそこからは生まれない。新しい学校には足を運んで欲しい」などの発言があった。
いま分散している学校を少子化の中で再構成していかなくてはならない。その中で、葉山らしい個別最適教育をしていくとしたら学校はどんな形になるだろうか。
一つの公園エリアにいろいろな形の分散と集合の建物が混在するというイメージではなかろうか。それを創っていく決断力をいまの行政に望めるだろうか。(ろくさん)
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