182 地域で伝統芸能 能を伝える 葉山観世流謡曲会

葉山町文化協会による第57回葉山町文化祭が昨年秋と今年の春で開催されている。
この文化祭参加で、2024年3月16日(土)1時から、葉山観世流謡曲会が福祉文化会館で開催された。

番組は、素謡で、
「竹生島」清々しい神の物語 シテ 掘内 章 ツレ 小谷部直子 ワキ 伊藤武男 地頭 後閑延夫

「巴」木曽義仲を一途に慕う シテ 高梨厚子 ワキ 宮内達雄 地頭 井上 馨

「源氏供養」源氏物語を題材にしている シテ 若松容子 ワキ 高橋 徹 ワキツレ 後閑延夫 地頭 武男武男

仕舞で、
「羽衣」羽衣伝説をもとにしている 中川六郎

「善知鳥」殺生で地獄に墜ちる猟師を描く 小山美代子

素謡で、
「西行櫻」西行と桜の精  シテ 伊藤武男 ワキ 後閑延夫 ワキツレ 井上 馨 地頭 高橋 徹

「鵜飼」殺生に取り憑かれた人間の狂気や罪の報いに苦しむ シテ 宮内達雄 ワキ 井上 馨 ワキツレ 中川六郎 地頭 伊藤武男

ベラルーシから来ているオセプコヴァファミリー4人を含めて22名の方々に鑑賞していただいた。

能は、謡、仕舞、お囃子で構成されているが、謡だけの素謡は、習っている者でさえ、謡う言葉と節符号が書いてある「謡本」がないと理解できない。仕舞も能のように、衣装を着て面を付けることがない。加えて笛、鼓、太鼓などお囃子もないので、よほど興味のある方でないと鑑賞は難しい。

鑑賞いただく方々に、プログラムだけではなく、説明文を配り、謡本の内容をプロジェクターで映すなどすれば、内容を理解する助けになると思われる。
能という最も日本的な伝統芸能を伝承していくには、このような発表の場を地道に重ねて、より多くの方々に少しでも理解していただくことが大事である。(ろくさん)

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