134 夏はいつも新しい世界に導く Nalmi JAZZと百人一首の融合

4月に、三渓園旧燈明寺で行なわれた中野渡章子のライブで、昨年6月に葉山でライブを行なったNalmiさんに偶然出会った。いっしょに行った中山洋一さんと三人で平沼の蕎麦屋「角平」で、文JAZZは、万葉集に繋がる、とりあえず百人一首からテーマを決めて取り入れてはどうかと提案した。

Nalmiさんは、最果タヒの「千年後の百人一首」から引用して、朝、昼、黄昏、闇、夜明けと1日の流れから5首選んで、その世界に相応しいJAZZの曲、朝の水ならAgua De Beber、夜明けの鳥ならMidnight sunというように、百人一首を詠み、語ってJAZZを歌う。

8月5日、文JAZZをやるとNalmiさんから知らされ、中山さんとSPEAK LOWに行った。
Nalmiさんが百人一首を詠むバックに流れる神多恭子さんのピアノの響が、単調なのにどこまでも深い。その音、間合い、和歌の言葉が時空を超えて、700年前の雅の世界に誘う。

SPEAK LOWは1983年に馬車道で開業し、5年前に常盤町のビルに移転した。オーナーの渋谷 恵さんは、最初のお店のカウンターの板や絵を移設して雰囲気を維持している。

いつも新しい世界に導いてくれる暑い夏が好きだ。(ろくさん)

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