「葉山しおさい公園」は、昭和62年(1987年)6月に開設された。この場所は、葉山御用邸付属邸跡地で、大正天皇が崩御され、昭和天皇が皇位継承された、いわば昭和発祥の地として、葉山町の史跡及び神奈川県の公園50選に選ばれている。
園内には、旧御用邸付属邸の趣を残した日本庭園、相模湾の海洋生物をテーマにした博物館、潮騒が聞こえる黒松林、そうして皇室ゆかりの茶室などがある。
また、相模湾に面した散策路からは富士山、箱根、伊豆半島、大島などが一望できる。(チラシより)
移築された博物館入口の旧葉山御用邸付属邸車寄せを見ると思い出すことがある。
就職して2年目の昭和46年(1971年)、東京から帰って逗子駅でタクシーに乗ると、運転手から「御用邸が燃えている」と言われて呆然とした。葉山にとっての御用邸の喪失を実感した。
世の中は高度成長期に入って、海がどんどん汚れていき、葉山でさえ、海に入ることが憚られた。
平成天皇が、皇太子のときに泳がれたロイヤルビーチは戻ってこないのか。御用邸は、もう葉山に戻って来ないなのだろうかと。
しかし昭和56年(1981年)、御用邸は再建された。御用邸のない葉山は考えられない。(ろくさん)
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