横尾龍彦(1928~2015)は、日本とヨーロッパを行き来して活躍した画家。1965年にスイスで個展を開き、以後、聖書や神話に着想を得た幻想画により国内外での評価を確立。ドイツに本格的な拠点を設けた1980年以降は、ルドルフ・シュタイナーや禅の影響受けて制作に瞑想を取り入れ、書に通じる抽象画へと画風を変化させた。(チラシより)
3月15日(水)教育委員会研修室で2時から3時、近代美術館入門講座「横尾 龍彦 瞑想の彼方」が行なわれた。講師は、近代美術館の学芸員、橋口由依さん。
横尾龍彦は(1928ー2015)福岡市に生まれ、東京美術学校日本画科卒業後に、キリスト教を信仰し神学校に入学、中退して北九州に戻り、美術教師を務めながら制作。
第1章 北九州からヨーロッパ、東京へ
ルオーの影響を受け、日本画から、独学と思われるが、油絵を描き、ジュネーブで初個展。
帰国して自己の内面を描くようになり、青木画廊で個展を開く。渋澤龍彦から言葉を寄せられる。
内面世界へのまなざし
第2章 悪魔とエロスの幻想 シュルレアリスムの方法論 球体がモチーフに。
第3章 内なる青を見つめて
逗子市山の根(1976~1980)に転居、油絵は手を使って描くように。瞑想を日常に入れるようになり、禅の修行を続ける。
第4章 東と西の間で 画風が禅画のようになった。東洋美術を意識して和紙で書かれている。
第5章 水が描く、風が描く土が描く 自己無化の追求
スケールが大きくなった。暗い作品が多かったが暖色の明るい作品になっていく、2000年代に入って、評価が高まり、制作パフォーマンスも行なうようになった。
自分自身の内面を深く見つめるために、瞑想をとりいれた。(ろくさん)
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