葉山には、飲食店は結構ある。逗子の人から時折、食事は葉山に来ると聞く。ただ葉山の飲食店では宴会向きは限られているので、以前、アルバイトをしていた役場などの歓送迎会は逗子の店が多かった。
飲む場所というと、一層限られているので、東京に43年間通っていた身としては、これからどうするのだろうと一時考えてしまったこともあった。
長い間、「ぶらりと飲み屋やバーに行く」生活は無縁になっていた。
昨年10月、琢亭の女将さんから、葉山駅伝2022Ⅱの協賛金を、お預かりさせていただいたときに、「家族にわがままを言いまして、クラフトビールとクラフトサケの小さなボトルショップ兼、角打ち系スタイルのバーを葉山町内にオープンするので、その店tadの協賛もいいかしら」とありがたい言葉をいただいた。
「わがまま」という欲望にあふれた創造性と「角打ち系」という琢亭を逆さまにした店とは? 待ちきれず工事中の店をすぐに見に行ったが、錆び付いた想像力でイメージすることは難しかった。
11月2日に開店していたのだが、駅伝開催に追われて、最近やっと訪ねることが出来た。
すべての疑問が、夏の縁側におかれた氷のようにゆっくり溶けていった。
「ここは葉山一色なのだろうか」と(六)
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