33 カスヤの森現代美術館② 写真家 中村ハルコ

9月2日、カスヤの森現代美術館を訪ねた。館長の若江栄戽(はるこ)さんに、前回いただいた「インボスVol.6 2019 開館25周年記念号」について、
「長年、美術館を運営されてきたからこそ上梓できるのですね」と話した。

わたしが呼べば あなたが答え あなたが呼べば わたしはここに
中村ハルコ 光の音 PartⅡ―echo
未発表作品を中心に構成するスナップショット42点の展示を鑑賞。

「写真家 中村ハルコは、イタリア・トスカーナに魅了され、1993年から1998年の間、多い時には7回も通うほど情熱を注ぎ、現地の写真を撮り続けました。広大な大地の中で、古式ゆかしい暮らしを営む老夫婦と家族たちとの出会いを通し、優しく熱いドラマチックな人間関係を、ゆるやかな映像ともいえるような写真表現で、美しくダイナミックに記録した。(パンフから)」

何代にもわたって耕され、手を入れられてきた土地は、何時間も何日も何年もかけて創られる芸術作品と同じようなもの。その場所に魅了されることは、ある作品に魅了されると同じこと。好きで好きで、たまらなく魅入られていく。奥深いところで土地と中村ハルコさんの魂が響き合っているのだろう。

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