26 地域の人々に愛されてきた中華栄興苑

一色滝の坂、手前左に37年、通っている中華のお店、栄興苑がある。
この店は、オーナー鈴木さんの知人が一色小学校交差点近く、現在FRUTTOの場所でやっていた。そこを引き継いで15年、大楠山登山口近くで5年、現在の場所で17年になる。

鈴木さんは開業前、八百屋で働いていて早く独立したいと思っていた。
40歳のとき、仲間から昭和41年に創業された中華栄興苑を「やってくれないか」と声をかけられた。畑違いであったが、一念発起、三か月で中華料理を習得した。

鈴木さんに、「味はずっと変わらないですね」と言うと「自分は、いろいろな中華料理店の味を知らなかったので、いつもお客さんの反応を見てきた。味は、お客さんが作ったんです」と涼しげに答えた。

当時、母が、かた焼きソバが好きで、店が近いこともあってよく利用した。
高齢の母が、かた焼きソバを好んで食べていたので、よほど口に合ったのであろう。

わたくしは、いまチャーハンとかサンマーメン、五目焼きソバを食べる。
注文が入ると、厨房から「ありがとうございま~す」と尻上がりに声が跳ね返ってくる。
37年間、地域の人々に愛されてきた店は、あたたかさに包まれている。

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コメント

    • 清田直紀
    • 2022年 9月 25日 6:02pm

    家族で毎月一回はお世話になっています(*^^*) ゴチャゴチャした感じが逆に落ち着くのは鈴木さんから醸し出される魅力があってこそ…なんでしょうね。もちろん「味」も大好きですが。葉山の良さ・魅力はこういったお店の存在によっているのだと感じました。

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