新潟港からジェットフォイルで1時間、佐渡の両津港に着いた。出版業界仲間の地元で13代目当主、西山氏が迎えてくれ、彼の車で相川に向った。途中、田んぼの中に、一面に桃色の蓮の花がビッシリ咲いていた。
佐渡は、国内でも能舞台が最も多い地域と言われており、世阿彌の最後の土地でもある。瀬戸内寂聴さんが、世阿彌の生涯とくに晩年の謎を描いた「秘花」(2007年5月)を読んだこともあり、佐渡を訪ねた。
1日目は金山を見学し、大正時代に作られた西山宅に泊まり、海辺の相川温泉に入った。
2日目は、順徳上皇真野御陵のみやげ屋で、曽我ひとみさんのご主人ジェンキンスさんが、みやげ物にブルーリボンシールを貼っていた。宿根木で回船業の面影を残す路地を歩いて、尖閣湾を散策し大野亀に辿り着く。内海府に入って2時間、ホテル吾妻についた。
3日目、妙宣寺の五重塔(1825年)を見て、大膳神社で苔むした参道を歩き、雨戸がなく風雨にさらされた茅葺き屋根の能舞台はことのほか趣があった。トキの森公園で遠くからトキを眺めた。そして、佐渡能楽の里の前にある佐渡本間家の能舞台を見ることが出来た。
毎年夏、葉山そうてつローゼン駐車場横に咲く蓮の花を見て2008年佐渡の旅を思い出す。
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