
葉山生活を楽しんでいるが、用事が出来ると東京に出かける。わたくしの場合、出版健康保険組合の診療所があるお茶の水が起点だ。歯のケアなどすましてから駿河台下に向う。
古書店街を歩き、神保町交差点近くにあった京都便利堂で酒井抱一のレターセットや絵はがきを買っていた。いまは京都の本社にネットショッピングするしかない。その隣にある能や謡いの専門古書店、高山書店ものぞく。
喫茶店は、神保町でも少なくなったが、地下鉄三田線の出口にある「さぼうる」でコーヒーを飲む。現役時に、マスターがよくしてくれたので、店員に聞くと、マスターの鈴木文雄さんは昨年十二月に88歳で他界されていた。
マスターは、オーケストラの指揮者のように、客の目的や雰囲気を一瞬に見分け席を案内してくれる。いつも「ただ生きているだけじゃあ、つまらないじゃないですか」と言って、座る席まで気遣い、それを心から楽しんでいた。

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