5 蕎麦屋 和か菜

上山口の棚田を背にした手打ちそば、和か菜は、創業26年になるが、地元のみならず近郊から、休日は駐車場が一杯になることもしばしばある。
月に何度か、そばを食べに行くが、いつも「ぶっかけ(温)」を注文している。
2012年から年越しそばも和か菜にしている。年越しそばは、和装で一色からバスに乗って行き、ビールと一合の酒、つまみは板わさと焼き味噌、仕上げは鴨南蛮である。

10年前までは、御用邸前にあった一色そばで、年越しそばを食べていた。その建物は、いま葉山シャツになっているが、屋根の軒下に「そば一色」と文字が残っている。一色そばは摘まみも多かったので酒飲み客が多かったように思う。

現役時代、勤務先が神田錦町だったので、昼は、早く出てくるそば屋に行って、喫茶店、さぼうるでコーヒーを飲むのが日常だった。
そば屋は神田更科で、当時小学生だった市朗さんが、いま店主になっている。
市朗さんのお母さんは、客の注文をすべて暗記し、間違えることなくソバを出す人だった。

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